9月8日放送の「六本木クラス」(テレ朝系)に、投資家の老女役で倍賞美津子(75)が登場。巨大企業会長役の香川照之に「年寄りのくせに若造をいじめるなんてみっともない」「もうろくじじい!」と言い放つシーンが話題を集めた。
「香川が銀座で起こした強制わいせつ事件を叱責しているように見え、ネットは『倍賞さんしか言えない台詞。スカッとした』という声で溢れた」(放送記者)
倍賞は姉の千恵子(81)の影響を受け、18歳で松竹歌劇団に入団。1967年に姉と共演の『純情二重奏』で映画デビューを果たすと、勝新太郎主演の『人斬り』の女郎役で脚光を浴びた。
そんな矢先、アントニオ猪木と24歳で結婚。1億円の披露宴を行う。倍賞は後に「たまたま好きな人が現れたから、パッと結婚しちゃった」と語っている。
長女を出産し、育児も落ち着いた79年、映画『復讐するは我にあり』でブルーリボン助演女優賞を獲得。
「姉は『男はつらいよ』のさくら役で庶民派女優と呼ばれたが、妹は対照的に女の情念を感じさせる肉体派女優に。大物監督に愛され、黒澤明の『影武者』や今村昌平の『楢山節考』などに起用された」(映画関係者)
だが、猪木が経営する飼料会社や飲食店事業が傾き、約15億円の負債を抱える。
「倍賞も金銭面で支えたが、『いくら働いても追いつかない』と嘆いていた。そんな時期に恋に落ちたのが、映画『恋文』で共演した萩原健一。彼のマンションに通う姿を『フライデー』に撮られ、87年に猪木と離婚した」(女性誌記者)