社内の偉い人に怒られますよ、「いかがなものか」って
――まさに空気を読めるかですよね。しかし、社の宣伝を担う役割もあるわけで、宣伝のタイミングにしろ、その告知の仕方にしろ、シャープさんの一存でやれるようにするには、何かと調整も大変でしょう。
シャープさん いえ、そこはこちらに任せてもらうという条件でやっていますので。
――シャープさん、強いですよね。その分、風当たり強くないですか? 社内の偉い人から怒られたりしませんか?
シャープさん 怒られますよ、「いかがなものか」って(笑)。ほとんどは「もしこうなったらどうするんだ? あらかじめ説明できるのか?」っていうお叱りですね。だけど、未来に起こることを説明しろというほうがよっぽどおかしいと思うので、僕はそんなことには応じません。
――おぉ……。
シャープさん あとまぁ、地獄なのは「これがどうして面白いのか説明しろ」という問い。
――いますよね、面白さの説明を求める人って。シャープから「°」を取って何が面白いか、みたいな……。
シャープさん そういうので一時困り果てたことはありました。やりにくいなあって悩んでたんですけど、そんなときにTwitter Japanの人たちが「シャープさんのフォロワーの80%くらいは、ゆるい発言をいいと思っているからフォローしてます」と調査報告をあげてくれたんです。あと家電を買いに行ってSHARPの商品とそれ以外とが並んでいたときに、SHARPのツイッターは頭に浮かびますか? という質問にも76%くらいの人が「はい」と答えたそうです。それで「ツイッターでの振る舞いが、未来の買い物に影響を与えている」ということは言えるようになりました。あのデータには助けられました。
――ツイッターの存在感を数字で示せと言われることはありませんか?
シャープさん フォロワー数や、何十万人にリーチして何%に好意的な反応を得ました、というような数を示すのではなくて、具体的なエピソード、リプライを見せるようにしました。そうすると誰も怒っていないことも示せるし、楽しんでいる人がこれだけいるんだとわかってもらいやすい。