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毛布・ブランケット(提供:昭和西川)

――毛布の素材(ウール、綿、ナイロン)は考慮しなくても大丈夫なの?

毛布はポリエステルを使用しているものが多いです。毛布を下に敷くとすると、寝返りなどの擦れで負荷がかかり、ウールなどはピリング(毛玉)になりやすいので、ポリエステル、アクリルがおすすめです。

ただ、やはり、上に掛けることを目的としていますので、柔らかく、軽いものを下に敷いてしまいますと、ズレやすかったり、毛羽が落ちやすくなったりと風合いが悪くなる恐れがございます。

そのため、「パッドシーツ」と呼ばれる敷くため専用のアイテムがあります。敷くことを考慮して作られていますので、ウールや綿素材でもピリングの起きづらい加工を施しています。

羽毛以外の「掛けふとん」の場合は?

――羽毛以外の「掛けふとん」の場合は、「掛けふとん→毛布→体→敷ふとん」という順番でいいの?

「綿入り掛けふとん」は「羽毛ふとん」に比べ、ふとん内の空気の層が少ないため、毛布が内側でも外側でもどちらでも保温性を高めることができます。

保温性の部分では、内側でも外側でも変わらないので、肌触りの良い素材の毛布は内側に使用するのをおすすめします。


――「ふとん」を掛ける順番のほかに、今の時期(冬)に安眠するためのコツ(豆知識)はある?

今の時期にやりがちな「靴下を履いて寝ること」ですが、これはNGです。寝つきを良くするためには深部体温を下げることが重要で、靴下を履いたままだと、足からの放熱が妨げられ、体温は下がりにくくなります。

また、電気毛布も寝る前にはスイッチを切っていただくのがよいでしょう。

敷ふとん・マットレス(提供:昭和西川)

真冬のこの時期、羽毛ふとんを使っている人は、最も保温効果が高いという「羽毛ふとん→体→毛布→敷ふとん」を試してみても良さそうだ。