1ページ目から読む
2/4ページ目

渡辺 一番嫌なやつ(笑)。

谷本 ただ、鍛えないとももやお尻は80歳で半分ぐらいになっちゃいます。

渡辺 やるしかない(笑)。

ADVERTISEMENT

野宮真貴さんが行うスクワット

バックエクステンションで背中を鍛える

松本 私はギックリ腰になりやすいんです。腰痛持ち。

谷本 それには背中を鍛えることですね。背中もすごく大事。腰痛になったら腹筋を鍛えなさいと言われたりしますが、それよりも背中が大事なんです。僕らの姿勢は基本的に前かがみ。座ってるときも立っているときも前かがみ。後ろから引っ張って支えてるんです。

松本 じゃあ、どんな運動がいいんでしょうか?

谷本 バックエクステンションは手軽でいいと思います。背中を鍛える運動です。

渡辺 実は私も結構腰痛があって。背骨が側わんだからかもしれないけれど。

谷本 側わんからくる痛みのように感じます?

渡辺 ずっと側わんだからよくわからなくて(笑)。

谷本 それで馴染んでるなら、側わんは無理に直さなくても良いかもしれません。それよりも、動かしてないと調子が悪くなるというのが大きい。背骨周りを大きく動かす体操はした方がいいですね。

渡辺 じゃあ、それもバックエクステンション?

谷本 はい。それとラジオ体操の前後屈や側屈をものすごく丁寧にするのもいい。

渡辺満里奈さんが行うバックエクステンション

松本 ラジオ体操をきちんとやると結構きますよね。

谷本 そうなんです。

脳の認知機能と筋肉の関係性

渡辺 先生、私最近よくむせるんですけど、それも筋トレで改善できますか?

谷本 嚥下(えんげ)するときに使う筋肉が弱っている、ということだと思うんです。普段から硬いものをしっかり食べて、大きいものをちゃんと飲み込むのがまず大事。そして、舌骨上筋、舌骨下筋という、のどの前の筋肉があって、これは食べものを送り込むときに使う筋肉、同時に顔を前に倒す働きのある筋肉でもあるので、顔を前に倒す筋トレで鍛えることもできるんです。

渡辺 顔を前に倒す?

谷本 背すじを伸ばして姿勢を正し、おでこを手で押す。手の抵抗に対して首を前に曲げ、手の抵抗に耐えながら顔を上げて戻す。嚥下能力が落ちた人はこういうトレーニングをします。

野宮 あと、年を取って気になるのが脳なんです。脳の認知機能と、筋肉の関係性ってありますか?