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更年期世代こそ「筋肉は裏切らない!」 筋肉体操・谷本道哉が教える“ずっと元気に歩くため”のお尻・背中トレ【動画あり】

更年期世代こそ「筋肉は裏切らない!」 筋肉体操・谷本道哉が教える“ずっと元気に歩くため”のお尻・背中トレ【動画あり】

野宮真貴64歳×松本孝美58歳×渡辺満里奈53歳『大人の女史会』にようこそ。

2024/03/21
note

谷本 あります。脳をよく使うことが大事というのはもちろん、運動と強い関係性があるというエビデンスはわりと明確にあるんです。ですから、筋トレに限らず、運動全般が脳機能にいい。運動をすることで、脳の血流が1~2割上がったりしますし、筋肉から出てくるマイオカインというホルモンがあるんですが、それが神経栄養因子を増やし脳機能を高める、ということもいわれています。実際に脳のボリュームがちょっと増えたりもするんです。

 例えば、短期記憶を司る海馬って、すごく萎縮するんですよ、加齢で。でも運動をするとちょっと大きくなったりするんですよね。

松本 希望だ(笑)。

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谷本 なので筋トレに限らず運動全般は脳機能にいい。認知症予防にも運動しましょうというのはよく言われる話なんです。あと、筋トレは乳酸を簡単に出せるんです。走っても出ますが、筋トレは全身の汗をかかずとも簡単に乳酸濃度を上げられるし、そうすると頭が冴えるっていうこともある。脳は乳酸を使うんですよ、エネルギー源として。

女史会 へえ~!

筋トレで乳酸を出すと仕事が捗ることも

谷本 脳には糖質が必要というのはご存じだと思いますが、糖質を乳酸にしてから使うんです。ですから、最初から血中に乳酸があると、脳が使いやすいんです。

渡辺 ということは……。

谷本 筋トレで乳酸を出しましょう。脳のためにも。

女史会 よーし!

左から、松本孝美さん、渡辺満里奈さん、野宮真貴さん

谷本 ちなみに、筋トレをすると20~30分ぐらい乳酸値が高い状態が続くので、その間脳機能のテストをするといい成績が出るんです。ですから、例えば仕事が行き詰まったときに、ちょっと筋トレで乳酸を出すと仕事がはかどったりする。

お年寄り向けの筋トレで手軽に握力を鍛える

松本 先生、もうひとつ質問。私、指がすごく使いづらいんです。細かいものをつかめない。ペットボトルが開けられなかったり、メイク道具を落としたり。更年期だとは思うんですが。

谷本 たぶん握る力が弱くなっているのもあると思います。握力は加齢ですごく落ちますから。手のひらを握って開く運動が手軽でいいかもしれませんね。

松本 グーパーグーパー?

松本孝美さんが行うグーパー運動

谷本 お年寄り向けの筋トレですが、侮ってはいけません。完全に開ききり完全に閉じる動作を30回続けてやったら前腕がパンパンになりますから。みんなでやってみましょう。はい、握って開いて、強く、全力で、もっと、楽しく、嬉しく、筋肉、筋肉、筋肉!

渡辺 うわ、結構きた。

野宮 ジンジンしてます。