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バラドル時代は胸を揉まれ長時間キスされ…篠原涼子の芸能人生 50歳で“かっこいい女”→“めんどくさい女”へイメチェンの背景

2024/04/19
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体当たりバラドルからミリオンヒット歌手に転身

 さて、最初にイメージを一変させたのが1994年。ソロアーティストとして4枚目にリリースしたシングル曲『恋しさとせつなさと心強さと』が、女性ソロ歌手として史上初のダブルミリオンという偉業を達成するほどのメガヒットでした。

 筆者は篠原さんが歌手デビューしていることは知っていたものの、それまでのリリース曲はほぼ聴いたことがなかったので、彼女の歌唱力の高さや、歌手としてステージに立ったときのアダルティなパフォーマンスに圧倒されたものです。

『恋しさとせつなさと心強さと』は90年代のJ-POPシーンを象徴する小室哲哉さんプロデュースだったため、小室ファミリーとして一躍トップアーティストの仲間入りをし、NHK『紅白歌合戦』にも出場。

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 ここから歌手としての快進撃が続いていく――とはならないのが彼女の芸能人生の数奇なところ。

小室哲哉と篠原涼子(avex公式YouTubeより)

 歌手としての人気は長くは続きませんでした。その後に発売したシングル曲も週間シングルチャートでトップ10入りは果たすものの、新曲リリースごとに次第に売れ行きは失速。振り返ってみれば、彼女のヒット曲として思い浮かぶのは『恋しさとせつなさと心強さと』だけともいえるかもしれません。

バイプレイヤー女優として着実にキャリアを積む

 バラドルから人気歌手へと見事転身した篠原さんでしたが、『ごっつええ感じ』の出演を1997年に終え、歌手としても右肩下がりになっていくなかで、彼女が力を入れ始めたのが役者業でした。

 もちろんいきなり主役やヒロインを演じられたわけではなく、脇役としてキャスティングされることがほとんどでしたが、たとえ出演シーンは多くなくとも、クセの強い役でいい味を出し、爪痕を残していったのです。

©文藝春秋

 この頃の篠原さんがバイプレイヤーとして出演していたドラマで筆者が個人的に気に入っているのは、『ギフト』(1997年、フジテレビ系)と『カバチタレ!』(2001年、フジテレビ系)です。

『ギフト』は木村拓哉さんが記憶喪失の青年役で主演したサスペンスドラマで、篠原さんが演じたのは主人公に好意を抱いて付きまとう自由奔放な女性。普段は能天気なキャラクターなのですが、意外と繊細かつ敏感な性質を持つというギャップを好演していました。