ゲームが学びになる“根拠”

「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、物事に取り組むときに楽しく行えばよりよく取り組むことができる。ゲームは遊び手を楽しませようとする仕組みに特化しており、その仕組みをほかに活かそうとする「ゲーミフィケーション」という概念があるほどだ。

©takasu/イメージマート

 楽しく遊んでいるうちに何かを得られているとなれば、これは幸いである。では、具体的にゲームから何を学ぶ・得ることができるのだろうか?

 基本的な部分でいえば、読み書き、数のやりとりもゲームから学べる。「ポケモンをやりたいがためにひらがな・カタカナを覚えた」だとか「RPGでお金の計算をする必要があって数のやりとりを学んだ」といった例は枚挙にいとまがない。

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 デジタル技術への慣れにも繋がるだろう。たとえばセルフレジがよくわからないのはああいった媒体に慣れていないからだが、ゲームに触れていれば画面上の操作は理解できるようになっていく(もちろん、単純にセルフレジの操作が複雑すぎる場合は話が別だが)。

 また、ゲームに深く興味を持つとそのうちPCに触れるようになっていく。子供が「ゲーミングPCが欲しい」と言い出すのは、金銭的な面で親にとって頭の痛い話だが、PCに慣れることは将来働くうえで重要なスキルになる。若年層があまりPCに触れていない日本では大きなアドバンテージといえるだろう。