テレビの仕事はできるやつがやるもの

出井 今ラジオのレギュラーが4本あるんですけど、ラジオも死ぬほどやって自分たちのやり口を見つけていいものを作らなきゃいけないし、テレビもたぶん同じで。ただたぶん昔の芸人さんよりテレビに対するモチベーションはそこまで高くはないかもしれないです。

 

楢原 テレビは仕事なんでね、僕は。

――テレビは仕事。

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楢原 今相方が言っていた、テレビに対応する力のつけ方。それをバラエティに出ながらできたら理想ではあるんですけど、テレビをそんな使い方していいのかとも思っていて。だってできるやつがやるものじゃないですか、仕事って。こっちのスキルが上達するために、お金をもらいながらやっていいのかっていうのがちょっと僕の中で引っかかるところがあって。できる人がやったらいいんじゃない、お仕事だしって。

――厳しい。

楢原 自分のスキル向上のために何回も呼んでもらえるのは、果たして番組にとっていいことなのか? テレビなら最初から面白いやつが出るべきだし。面白くなりそうだなと辛抱強く使ってくれるのは嬉しいしありがたいですけど、番組としてはあまり良くない感じもして。

 でも漫才は僕らできてる感じがするんです、やっぱり目の前のお客さんがちゃんと笑ってくれてるので。長年かけてようやくできるようになったので、漫才に関してはずっとやっていきたい。

ラジオはポッドキャストを100回とか200回とかやって少し上手くなった

出井 そんなこと言い出したら舞台でお客さんからお金取ってスベることもあったわけだし(笑)。

楢原 でもそれは、自分で自分を開拓してる部分があって、自分のライブに「これでよかったら来てください、僕らでよかったら」っていう。でもテレビに関しては、自分たちのものじゃないから。

 

出井 ラジオも結局、めちゃくちゃポッドキャストやったもんね。100回とか200回とか自分たちだけでやった結果少し上手くなったので。とにかく数やらないと上手くならないなとは思ってます。

――プロフェッショナルですね。

出井 なので付き合い方をどうこう言えるレベルにまだないかな、僕は。もうちょっと上手くなってから付き合い方考えた方がいいかなって感じですかね。