「ヤーレンズ見てからお風呂入ろう」って思われるのが理想の姿
――お二人にとっての理想の姿ってあるんですか。何年後かにはこういう人でありたいみたいな。
出井 「ヤーレンズ見てからお風呂入ろう」って思われるのがベストですね。
――ああ、いいですね。
出井 そのためにはやっぱりゴールデンのネタ番組に出ないと。それぐらいでネタできる格とか実力を維持したまま年とっていくのが理想です。お笑い好きな子供が「お風呂入んなさい」って言われて「ヤーレンズ見てからでいい?」って。それでお母さんが「いいよ」って言う感じになったら。
――超いいですね。「しょうがないわね、ヤーレンズなら」と。
出井 漫才の理想は漫才の理想でまた別でありますけど。そうなりたいなとは思ってますね。
楢原 芸人としてね。
出井 芸人として。そのためにやっぱりテレビでも売れなきゃいけないと思うし、漫才も全く手を抜けないし。
ラスト2回。次のM-1には出るのか?
――次のM-1のことはもう考えてらっしゃるんですか。
出井 今は会議中ですね。どうしていくんだろうって。足並み揃ったら出ようかなっていう感じですね。
――会議はお二人で?
出井 そうです。
――どういう会議が行われてるんですか。
出井 僕は出る気です。出たいっていう気持ちは強いです。最初はもう出たくないと思いましたけど。とにかく決勝行くまでがしんどかったので。これもう1回やるのかっていう気持ちはあったんですけど、やっぱ出なかったら後悔するだろうなって。10年後あたりにね、休んだこと後悔するだろうなって。M-1、あと2回出られるんですけど。
――あと2回。
出井 あと2回。ラストイヤーだけ出るかみたいな話もあったんですけど。結局ラストイヤーで負けたら1回休んだことを後悔するでしょうし。
楢原 やらない後悔よりやって後悔。
出井 まあまあそう。まさにそう(笑)。
――楢原さんは違うんですか、ご意見は。
楢原 そうですね。こうなったら優勝しかないんですけど。これM-1出る人みんな思ってるんですけど、あの日一番盛り上げた人が1位なんですよ。それって結構運も大きく絡む。それでM-1に出て得させてもらった以上、M-1で損するのがバカらしいなってちょっと思っちゃってる。
――どういうことでしょうか。
楢原 さっき天才かどうかっていう話があったじゃないですか? 僕らが2位になれたって事はめちゃめちゃ運が良かっただけなんです。天才じゃない僕らにしたら、あれは実力通りの結果じゃない。言い換えればM-1って僕らでも2位になれる大会なんです。運が良かったから天才じゃなくても2位になれたんだと思ってるんです。
去年が本当にしんどかったので、今年は全国ツアーもある中で、それやりながら同じような結果出せるのかなって。僕は根がネガティブなので、せっかく得させてもらったM-1で、あまり損したくないなって思っちゃうんですよね(笑)。