日本では「都合のいい女で終わってしまわないか」と言われるが…
――付き合う前に体の関係を持つかどうかは、賛否両論が分かれるテーマでもありますよね。
Yuna 日本でtalkingの話をすると、「都合のいい女で終わってしまわないか」と言われることがあります。もちろん、アメリカにも遊び目的で近づいてくる人はいる。そういう人に傷つけられないように、相手を見極める力は必要です。
でもそれは、アメリカの恋愛事情に限った話ではないと思うんですよね。日本でも中国でも、自分と相手のバウンダリー(境界線)をしっかり持ったうえで、お互いを大切にできる関係を築いていく。そういう相手とお付き合いできたら、きっと幸せになるはず。それは、どの国の恋愛でも変わらないんじゃないかな、と思います。
「投資は詐欺だ」という意見がある日本のマネーリテラシーに驚き
――恋愛面以外に驚いたことはありますか?
Yuna いろいろありますが、最近驚いたのはマネーリテラシーに関することです。アメリカでは投資をするのが当たり前で、学生の頃に始める人も多いんですよ。
でも、日本ではSNSで「投資は詐欺だ」という意見が散見され、それに賛同する人がいる。その状況にびっくりしました。
――日本では「投資」という言葉に拒否感を持つ人もいますよね。
Yuna これは国の違いというよりも、私の育った環境による価値観の違いかもしれませんが、「投資」よりも「貯金」や「節約」が話題になることにも驚きました。
たとえば、月に1万円貯金すると、年間12万円になりますよね。その12万円には、いろんな可能性があると思うんです。投資で資産を増やすこともできるし、自己投資して自分の経験値やスキルをあげることもできる。なのに日本のSNSは、その可能性を眠らせる方法で溢れている。
――日本では、お金がもたらす可能性よりも、お金そのものに価値を置いている人が多いのかもしれません。
Yuna それはあるかもしれません。もちろん考え方は人それぞれですが、貯金や節約はお金そのものの価値以上になりにくいので、それに頼りすぎるのはもったいないなと思います。