休んでいるつもりなのに疲れが取れない、そもそも休む時間がない、休むことが苦手。心も体も疲れ切った人に、たとえ短い時間でも回復できる休み方を心療内科医の著者が紹介する。
「著者の前作『我慢して生きるほど人生は長くない』同様、自分の価値観やルールを大事にして生きることをテーマとしつつ、より具体的な解決策として『休むこと』を提案したのが本書。『休むこと』の価値を見直し、自分らしさを取り戻す方法を伝えています」(担当編集者の栗田亘さん)
ストレスを受けたとき、怒りやイライラを感じたり呼吸が速くなったりする炎のモード(交感神経が優位な状態)と、だるい、うつっぽい、感情が動かないなどの氷のモード(副交感神経の背側迷走神経が優位な状態)がある。自分がそもそもどちらの状態にあるのか気づくこと、そして状態に合わせた適切な休み方が必要と説く。読みやすさを考え、極力医学用語を減らして表現を工夫。また、医療の現場で実践されている心身が安心・安全を感じられるエクササイズやストレス対処法も紹介。駅の近くにある書店で現役世代によく売れ、口コミで広がった。
「医学的に正しい休み方を紹介しているのは本書だけと自負しています。5分でも10分でも自分に目を向け、休むことの必要性に気づいていただけたらうれしいです」(栗田さん)
