「面倒見が良いです。お母さん的存在じゃないかな」
後藤さんによると、ミケ子ちゃんは他の猫たちの毛繕いをするほか、自分のごはんを譲ったり、持病がある猫がトイレから出てきたら、代わりに砂をかけたりするそうだ。
そして、愛想が良く甘えん坊でもあるとのこと。宿泊客のそばに来て「抱っこして」と言わんばかりに膝の上にも乗ってくるとか。ボール遊びも積極的にするという。
しかし、女将の後藤さんにだけは甘えてこないそう。
「ミケ子は甘えん坊。ただ私には甘えない。私の顔を見た瞬間逃げます。もう足音で逃げますね」
ミケ子ちゃんは高齢なので目薬を差したり、薬を飲んだりする必要がある。ただ、それが苦手なため「薬をあげる自分のことを警戒している」のだと、後藤さんは笑いながら説明する。
俊敏な動きで逃げることもあるといい、「高齢で病気もあるけれど、とても元気で、見た目は10歳くらいにしか見えない」という。
女将さんがミケ子に伝えた言葉
今回の“救出劇”について、どう思っているのか。
後藤さんは「びっくりした。私のことは怖い（と思っている）けれど、人を助けるために一生懸命アピールしてきたんだなって。本当に良い子だなと思いました」と話した。
ちなみに、宿泊客を助け終わった後に猫部屋に戻ると、ミケ子ちゃんは普段通り、後藤さんの足音を聞いて逃げてしまったとか。
「部屋の高いところに上がって、何事もなかったような顔して、私を見ていました」
絶妙に距離を取ってくるミケ子ちゃんに、後藤さんは「ありがとう」と伝えたという。
ミケ子ちゃんは薬も病院も苦手だというので、普段は距離ができてしまっているのかもしれないが、信頼しているからこそ、後藤さんに助けを求めてきたのではないだろうか。
これからも絶妙な距離感で、新玉旅館を見守っていってほしいものだ。
（画像提供：にゃんたまチャンネル（@nyantamach222）YouTubeチャンネル「にゃんたまチャンネル♪」（@nyantama））
