加藤財務相は指で厚みを示しながら
これに対し加藤財務相は、最初に開示を予定している文書が2000ページなのに対し、赤木俊夫さんが取りまとめたとみられる文書は6000ページに及ぶと初めて明らかにした。その際、指で厚みを示しながら、作業に時間がかかることを示唆した。一方で、「ご遺族が1日も早くすべてを知りたいという思いはしっかり受け止めていく」とした上で、「いかに効率的にスピード感を持ってやれるかということにしっかり配慮する」と述べ、作業が順調に進めば開示を前倒しする可能性についても含みを持たせた。
赤木俊夫さんが取りまとめた文書としては、通称「赤木ファイル」の存在が知られる。改ざんの経緯がわかるように俊夫さんが個人的に取りまとめていたもので、雅子さんが起こした裁判の中で財務省が裁判所に促される形で2021年6月に開示した。その分量は518ページで、今回6000ページが開示されれば「赤木ファイル」の10倍以上の文書が新たに表に出ることになる。雅子さんは、「事件で夫がさせられたことがさらに詳しくわかることを期待しています。量が多くて大変だとは思いますが、できれば一刻も早く開示してほしい」と話している。
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3月26日(水)正午配信の「週刊文春 電子版」ならびに3月27日(木)発売の「週刊文春」では、森友事件の取材を続けるフリー記者・相澤冬樹氏による『森友開示文書の核心は 職員メール M学園 不審な一日』と題したレポートを掲載。財務省職員が赤木雅子さんに示した開示文書に関する概要説明資料について徹底分析している。

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