今回の文藝春秋PLUS「+SESSION」では、壇蜜さんをゲストに迎え、ロスジェネ世代の仕事と結婚、そしてテレビ業界の変化について語っていただきました。「文春オンライン」では、その中から一部を抜粋して紹介します。
【文藝春秋PLUS+SESSION:壇蜜さんが語るロスジェネ世代の仕事と結婚】
登壇者: 壇蜜さん(グラビアアイドルとしてデビューし、テレビや映画、ラジオなど様々な舞台で活躍)
司会進行: 村井弦(文藝春秋PLUS編集長)
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テレビ業界の変化への思い
――壇蜜さんは2012年以降、テレビに出演されるようになり、活躍されていました。当時と今のテレビを比べてどういう変化を感じていますか。
壇蜜 正直に言うと、昔からテレビをたくさん見るような子どもではなかったんですね。両親が共働きだったので、おばあちゃん子で。
おばあちゃんはどちらかというと特番のニュースとか、決まったアニメを見る人で、ザッピングに対してはあまり積極的ではない人だったので、それに付き合って『ルパン三世』(日本テレビ系列)を夕方に見たりとか、『そこが知りたい』(TBS系列)をゆっくり見たりするようなタイプの視聴者でした。だからテレビは見るけど、ジャンルが少ないっていう家庭でしたね。
――そこまでテレビに親しんでこなかった壇蜜さんがテレビで大活躍していたと。そこはご自身の中でどのように受け止めていましたか。
壇蜜 テレビの世界を知ることに興味はありました。だけど、テレビが大好きでどうしても出たくて、という前のめりなガッツはなかったので。テレビに私を使う側の人たちが不安がるというのも聞いたことがあります。
コンプライアンスの波
――実際にテレビを作ってる人たちと触れて何か気づいたことはありましたか。
壇蜜 やはり面白くするための演出だったり、タレントや出演者たちに指導して、こういうふうにしてほしいとか、こうだったらありがたいとかっていう丁寧な打ち合わせをしていて、とても緻密に作られてるんだなって感じました。