一枚の名画をのぞき込んでみると……

✓見えてきたのは「提灯」
1862年のロンドン万博に日本の提灯も出品された。光の透きとおる和紙や絹を使い、折り畳み式で軽くて持ち運びやすく、何よりエキゾティックな美しさにあふれたこの提灯は、たちまち人々を魅了したのだった。そして19世紀後半から20世紀前半の長きにわたり、欧米中の川岸の木々に吊り下げられ、また屋外レストランの夜を彩ることになる。もちろん絵画にもたびたび登場した。本作もその一例。
悲しいピエロ

『青い夕べ』
1914年、油彩、91.8×182.7cm、ホイットニー美術館 / A. Burkatovski/Fine Art Images/SuperStock/amanaimages
昼と夜が交差する短い入相(いりあい)の時刻は、女性をもっとも美しく見せるという。
ではピエロは?
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source : 文藝春秋 2025年8月号

