
日本経済の中心地、東京・丸の内から、“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする
■連載「丸の内コンフィデンシャル」
1月号 セブン買収のキーマン、あおぞら銀の受難、メルカリの内憂外患、外食高値買収劇の裏
2月号 日産ホンダの同床異夢、ソフトバンクの隙間風、HISの後継者は?、犬猿の仲は続く
3月号 楽天ナンバー2の交代、貸金庫事件の余波、トヨタ会長活躍の裏で、パソナの世襲の行方
4月号 日産・社外取の思惑、魚谷氏のコンサル人脈、農林中金の退職金は、ヤマダ3人目の後継
5月号 岐路に立つ富士通、地銀再編の台風の目、農中が抱える爆弾、流通業の新旧交代
6月号 東芝の主導権争い、村上家に戦々恐々、“切れ者”の復活、牛丼一本足脱却なるか
7月号 パナ人員削減の裏側、西武に居住者の不満、樫尾家の院政は続くか、利権企業で相次ぐ騒動
8月号 トヨタの復権人事、日鉄が抱える課題、地銀再編の黒子、超大手に迫るゼネコン
9月号 日産工場「夢の跡」、ロート製薬の社長交代劇、ビットコイン狂騒曲、サンリオ御曹司の手腕
10月号 今回はこちら
★セブン銀出資の危うさ
8月18日、セブン銀行(松橋正明社長)と伊藤忠商事(石井敬太社長)が資本業務提携の検討を始めると発表した。
セブン銀行の柱は、業界最大手のコンビニATM事業だ。セブン-イレブンの店舗を中心に2万8000台以上を設置。利用者などからの手数料が収益源で、今年3月期の年間利用件数は前年比5000万件増の10億8900万件と過去最高を記録した。3月には本人確認書類読取や顔認証などの機能を強化した第4世代ATMへの全台入れ替えも完了。マイナンバーカードの読み取りにも対応する。
一方、伊藤忠の子会社であるファミリーマート(細見研介社長)は傘下に銀行を持たない。多くのファミマ店舗内には、同社や金融機関など63社が出資するイーネット(高橋聡一郎社長)がATMを置くが、基本的にはアウトソーシング。自由に戦略は展開できない。しかもイーネットのATMは「現金によるQRコード決済アプリへのチャージなどができず、利便性が悪い」(関係者)。伊藤忠からすれば、出資を通じてセブン銀のATMをファミマで展開し、利便性を高める狙いがあるとみられる。
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