『菊池寛アンド・カンパニー』鹿島茂/文藝春秋
『世界の貧困に挑む』慎泰俊/岩波新書
『誰が日本を降伏させたか』千々和泰明/PHP新書
『菊池寛アンド・カンパニー』が今年のベスト・オブ・ベスト。「文学者としての価値は後世の批判を待つほかない。しかし雑誌経営者としては確かに成功したと自信している」――菊池寛にとっては「文藝春秋」という雑誌こそが自分の最も重要な作品だった。
雑誌創刊に至る動機がイイ。「頼まれてものをいうことに飽きた。自分で考えていることを読者、編集者に気兼ねなしに、自由な心持ちで言ってみたい。一には自分のため、一には他のためこの雑誌を出すことにした」――「自分のため」がそのまま「他のため」になる。日本の社会起業家の嚆矢。その思考と行動は現代でも色褪せない示唆と教訓を含んでいる。

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source : 文藝春秋 2026年1月号

