医師と看護師の偏在、離島・へき地医療の厳しい現実

日本にも医療が届きにくい「医療へき地」がある

丸山 由紀 ジャパンハート職員

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ライフ 医療

いま知っておくべき論点を、専門家がコンパクトに解説する「文藝春秋オピニオン 2026年の論点100」。この人気ムックの記事を「文藝春秋PLUS」でも紹介します。

「医療の届かないところに医療を届ける」

 これが2004年に設立された、私たち国際医療NGO「ジャパンハート」のミッションです。設立当初はアジアの開発途上国での医療活動が中心でしたが、その後、国内の離島・へき地への支援にも取り組むようになりました。

 現在、地域医療へ興味をもつ看護師や助産師に向けて、北は青森県の北端から、南は鹿児島県の離島までの、いくつもの医療機関に関する情報提供等を通じて、日本の地域医療に貢献しています。医師に関しては、災害発生時の現地巡回診療が支援活動の軸となっています。

「ジャパンハート」代表の𠮷岡秀人氏 ©時事通信社

 こうした活動を始めたのは、小児外科医で、ジャパンハートの創設者である𠮷岡秀人が口にしているように、先進国の日本でも、医療が届きにくい「医療へき地」が存在するからです。

 2025年の夏、救急医療を担うドクターヘリが、整備士不足のため東京や関西圏を含め、多くの地域で運航休止が相次いでいる、というニュースを知ったとき、私は大きな衝撃を受けました。都市部では助かる命が、「医療へき地」では助からないことがある。その上、ドクターヘリが休止してしまえば、どの地域であっても突然、「医療へき地」になってしまう可能性があるのです。

 私は「医療へき地」の実地調査のため、現地へ足を運び、働く看護師たちにヒアリングしていますが、聞けば驚くことばかりです。

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source : ノンフィクション出版 2026年の論点

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