〈大アンケート〉学芸員が必ず行きたい2026年美術展

蔵屋 美香 横浜美術館館長
加藤 祥平 徳川美術館学芸員
千葉 真智子 豊田市美術館学芸員
児島 大輔 東京国立博物館保存修復室長
保坂 健二朗 滋賀県立美術館ディレクター(館長)
田坂 博子 東京都写真美術館学芸員
藪前 知子 キュレーター・東京都現代美術館学芸員
稲庭 彩和子 独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター 主任研究員
吉田 恵理 静嘉堂文庫美術館学芸員
木下 直之 静岡県立美術館館長
町村 悠香 町田市立国際版画美術館学芸員
金子 信久 府中市美術館学芸員
成相 肇 東京国立近代美術館主任研究員

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蔵屋美香|横浜美術館館長

蔵屋美香氏 ⒸHajime Kato

2025年のベスト 

「望月桂 自由を扶くひと」展

原爆の図丸木美術館

2025年4月5日〜7月6日


2026年のおすすめ展覧会

 「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」展

国立新美術館

2026年6月10日〜9月21日

 さあ新年度。これからどんな展覧会が見られるのかな、とワクワクします。

 個人的に楽しみなのは、「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」です。ピカソの名前は知っているけれど、ややこしくて見方がわからない、という方も多いはず。この展覧会では、イギリスの著名なファッションデザイナー、ポール・スミスが、ピカソの作品に合わせてカラフルな壁紙をデザインします。壁紙が絶妙なヒントとなって、あ、ピカソはこんなことを考えてこの色の組み合わせを選んだのかな、と、新しい鑑賞の手がかりが得られます。達人×達人のかけ合いをたっぷりと味わえそうですね。

 こうした大規模な国際巡回展もすばらしい一方で、低予算でも心に響く展示があります。わたしが2025年にもっとも記憶に残ったのも、そんな企画のひとつ。これからしばらく工事休館となる原爆の図丸木美術館(埼玉)で開催された、「望月桂 自由を扶くひと」です。望月は、戦前に活躍したプロレタリア美術の画家です。しかし、一膳飯屋を営んだり、漫画雑誌を出したりと、その活動は美術の枠を超えて縦横無尽。戦後は地元で静かに生きた作家の多彩な活動を、研究者やアーティストが集まって一つひとつ掘り起こしました。

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source : 文藝春秋 2026年5月号

genre : エンタメ アート