エンタメ業界を牽引するトップが音楽人生を振り返る
※村松俊亮さんが登場したグラビア「日本の顔」もぜひご覧ください
1987年にこの業界に飛び込んで以来、音楽ビジネスの現場で40年近く仕事をしてきました。振り返れば、その時間は日本の音楽ビジネスが劇的な変容を遂げた時代と重なっています。レコードからCDへ、CDから配信へ。ストリーミングの時代となり、今、音楽を取り巻く環境はさらに大きく変化しています。しかし、どれほど時代が変わっても、音楽を世の中に届ける仕事の本質は変わらない。良い作品を見つけること。アーティストの可能性を信じること。そして、1人でも多くの人に、まだ出会ったことのない音楽を届けること。私たちが向き合うべき使命は変わっていません。
4月にはソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の社長から会長に就き、現場の経営からは一歩引く形となりました。しかしその分、より音楽業界全体に関わる仕事が増え、今まで以上に忙しくなったようにも感じています。

その大きな柱の一つが、昨年、京都でスタートを切った日本最大級の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」(MAJ)です。今年は会場を東京に移し、先日無事に2回目の開催を終えることができました。私は主催団体CEIPA(一般社団法人カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会)の理事長を務め、準備段階から深く関わってきました。まずは大きなトラブルなく終えることができ、ほっと一息ついているところです。
今年のMAJでは、全78部門の最優秀作品・アーティストが発表されました。中でも主要6部門の結果が発表されるグランドセレモニーには、たくさんのアーティストに出席していただき、米津玄師さんや藤井風さん、Mrs. GREEN APPLE、サカナクション、HANAなど12組のアーティストがパフォーマンスを披露してくれました。
今はまだ終わったばかりで、検証すべきことが山積みですが、会場で見守った肌感覚としては、みんながハッピーな授賞式だった。参加してくださったアーティスト、音楽ファンの皆さん、主催の我々も含めて、全員にとって満足度の高い時間になったのではないでしょうか。
象徴的だったのは、パフォーマンスのトップバッターを務めたサカナクションが演奏を終えた時、自然とアーティスト席からスタンディングオベーションが巻き起こったシーン。MAJの最大の目的は、音楽に関わる人々がお互いを称え合い、日本の音楽カルチャーを世界へ発信することにあります。あの光景は、これまでの日本の音楽業界では見られなかったものでした。
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