鯛のくちびる

俳句

ライフ 読書

 いづれかにすべし話すか餅食ふか

 四温なりちよつと良い寿司でも行くか

 冬の灯に鯛のくちびるぽつてりと

 風花にどこまで転げゆく缶ぞ

 大寒の団地に靴の響きけり

 工事用迂回路寒き灯を並べ

 白き息月へとのぼりつつ消ゆる

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source : 文藝春秋 2022年2月号

genre : ライフ 読書