北海道から沖縄まで風土の味を食卓に

至福の贈り物 第4回

ライフ 芸能 グルメ
中尾彬、宣材写真2010 (C)
 
中尾さん

 贈り物って、頻繁にするわけではない。普段から食の話をする中で「この人の舌は信用できるな」と思った人にだけ、お勧めの品を味わってもらいます。食べ物を贈る上で大切にしたいのは風土の味。食べたことがないもの、見たことがないものに触れてもらいたいです。

 北海道の燻製専門店・南保留太郎商店のインディアンスモークは、まず見た目のインパクトで驚かれます。鮭1匹の半身なので、全長が50センチはある。皮から剝がした身はしっとりしていて、お酒がすすみます。

 16年間、沖縄で移住生活を送りましたが、現地で一番美味しいと思ったのは居酒屋・山将のラフテー。皮つきの豚肉なので食べ応えがあります。島らっきょうは漬けすぎてないので、塩加減や香りが絶妙。鰹節をかけて食べるのが沖縄流です。

“女将さんの手仕事が光っている”

 秘伝のタレに漬けて2日間煮込んだラフテーは、余分な脂が落ちてヘルシーに。島らっきょうは手作業で皮を剝くため、シャキシャキと口当たりが良い。

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山将ラフテー 200グラム2,246円、島らっきょう塩漬 250グラム2,380円

 ㉄山将 ☎0120-018-226

“ロシアから伝わった燻製技法”

 鮭の半身に手作業で切れ目を入れ、表面はしっかりと、中は柔らかく仕上げたインディアンスモーク。凝縮された鮭の旨味、燻製の深い香りを同時に楽しむことができる。※3月末までの限定販売

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500グラム4,860円

 ㉄南保留太郎商店 ☎0135-22-2744

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source : 文藝春秋 2022年4月号

genre : ライフ 芸能 グルメ