「政権構想」発表 新しい国へ

総力特集 日本人「最後の決断」

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戦後の歴史から日本という国を取り戻したい

安倍晋三自民党総裁 ©文藝春秋

「自民党は変わったのか」「安倍晋三は本当に変わったのか」――総選挙を間近に控えて、有権者の方々からそうした疑問の声をいただくことがございます。

 まず私自身のことについて、申し上げたいと思います。

 五年前、病気のためとはいえ、突然、私が総理の座を辞したことで、国民の皆様には大変なご迷惑をおかけしました。このことに対する責任が消える事は有りません。

 総理の座を辞した後、私は今一度、政治家としての原点に還ることを誓い、一議員として地元で小さな集会を重ねて、厳しいお言葉を受け止めてきました。そうして迎えた三年前の総選挙。もし、この選挙で地元の方々から圧倒的な支持を得られなかったときは、その任期を終えれば政界を引退すると決めておりました。結果として、対民主党候補の得票率としては全国一位の支持を得て、有権者から「もう一度、挑戦してみろ」と言われたことで、私の肚は固まりました。

 先の自民党総裁選挙に出馬するに当たっては、周囲はほとんどが反対の立場でした。「ここで負けたら、今度こそ政治生命が終わる。満を持して時機を待つべきだ」というご助言もいただきました。

 一方で、東日本大震災から一年半が過ぎても、復興は遅々として進まず、被災地に赴けば、「安倍さん、何とかしてください」という悲痛な声を聴かされました。さらに日本経済は低迷を続け、その足元を見るかのように、近隣諸国は、わが国の領土をめぐり圧力をかけてきています。

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source : 文藝春秋 2013年01月号

genre : ニュース 政治 経済