◉『金閣寺』三島由紀夫 新潮文庫
◉『カラハリが呼んでいる』マーク&ディーリア・オーエンズ ハヤカワ文庫 NF
◉『ウナギが故郷に帰るとき』パトリック・スヴェンソン 新潮社
◉『秘境西域八年の潜行』西川一三 中公文庫
◉『増補 日本人の自画像』加藤典洋 岩波現代文庫
◉『禅とオートバイ修理技術』ロバート・M・パーシグ ハヤカワ文庫 NF
ここ数年で印象にのこった本を選んだ。45歳で自決した三島は、45歳までに死ななかった私にとっては乗り越えなければならない作家であり、改めてじっくり読んでいる。彼の思想性が最も表現されているのは、やはり『金閣寺』だと思う。若い頃はさっぱり理解できなかったが、再三再四の通読でようやく解読できた手応えをもった。
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source : 文藝春秋 2023年1月号