糖質制限に御用心 血管を守る「卵、肉、魚」の食べ方

エビデンスに基づいてタンパク質を格付け

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©時事通信社

 卵を1週間に3~4個食べる人は全く食べない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高く、早死にする危険性がある――。

 今年3月、アメリカ・ノースウエスタン大学の研究チームが、世界の五大医学雑誌のひとつ「JAMA」に発表した論文に注目が集まっています。

 卵が健康に与える影響については、長らく賛否両論がありました。豊富な栄養素を持つ「完全食」として推奨される一方で、コレステロールが高いことから、「1日1個までにした方がいい」と教えられてきた人も多いのではないでしょうか。

 転機となったのは2015年でした。この年、厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準」で、食事から摂取するコレステロールの基準が撤廃されたのです。

 撤廃の背景にあるのは、最新の研究結果によって、「高コレステロールの食事を摂っても、それほど血液検査のコレステロール値を上げない」ことが明らかになってきたことでした。

 これによって、「高コレステロールの食事を控える必要はない。つまり卵はいくら食べてもいい」と主張する人が出てきて、ネット上では「卵1日1個まではウソ?」というタイトルの記事まで発表されました。

 今回のノースウエスタン大学の研究が画期的なのは、約2万9000人のアメリカ人を平均で17年半追跡した6つの研究を「統合」して導き出された結論であるという点にあります。こうした複数のエビデンス(科学的根拠)を統合した研究は、「メタアナリシス」とよばれ、その信頼性はさまざまな形式の研究のなかでも最高のものだとされています。

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source : 文藝春秋 2019年8月号

genre : ライフ ライフスタイル ヘルス