
(右から)
元日本銀行理事 山本謙三
シンガーソングライター 大貫妙子
コーナン商事常勤監査役 野村明弘
小4から3年間を同じクラスで過ごした私たちは、1966年に浜田山小学校を卒業した。64年の東京五輪では、学校から甲州街道までマラソンの応援に出かけた。3人が所属していた合奏部では、区の合同演奏会に杉並公会堂まで出向いた。子どもなりに忙しい日々を、精一杯生きていたように思う。
大貫さんの音楽の感性は、当時から図抜けていた。しかし、ひけらかすことなく、穏やかな笑顔を絶やさない少女だった。10代後半に、のちに日本シティポップ界の草分けと呼ばれる「シュガー・ベイブ」の結成に加わり、山下達郎氏とともにボーカルを務める。解散後ソロ活動に移り「都会」や「色彩都市」、「メトロポリタン美術館」などの名曲を次々にリリース。今も毎年恒例のコンサートは、ディープなファンで満員だ。映画「東京日和」で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞したり、エッセイ集を出したりと、活躍は多岐にわたる。最近は海外のJポップ熱の高まりもあってますます多忙な日々を送っている。
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source : 文藝春秋 2023年6月号