手練れの業界ウォッチャーが、新聞報道にもの申す!
★「退陣せよ」と言えなくても
素朴な疑問がある。ここまできたなら、新聞はもはや、正直に堂々と書いた方が良いのではあるまいか。
「岸田首相、退陣せよ」は極端にしても、「岸田首相、解散で信を問え」はありだ。少なくとも「野党は解散に追い込め」ぐらいは欲しい。
それほど岸田文雄政権のふらつきぶりは酷いし、出口の見えない閉塞状況には暗澹とする。衆参二補選の結果を伝える10月23日の朝刊はまるで、生殺しのようなものだ。
政権与党は参院徳島・高知選挙区で野党に惨敗し、衆院長崎4区で僅差の辛勝に終わった。1勝1敗のイーブンとはいえ、「首相、解散の余地残す」と首相に温かい見出しを立てたのは産経だけ。朝毎読3紙は珍しくも、首相の死に体状況を指弾して足並みが揃う。
朝日は一面で「2勝ならず 首相に痛手」とし、二面で「解散・再選へ目算外れ」「首相迷走 求心力さらに低下も」と連打。毎日も「岸田政権に痛手」から「首相 解散戦略に影」まで、造りはそっくりだ。
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source : 文藝春秋 2023年12月号