島田 創価学会の池田大作名誉会長が11月15日、東京都内の居宅で亡くなりました。95歳でした。創価学会が発表したのは、死後3日たった18日。「Xデーはいつか」と、ここ十数年ささやかれていましたが、事前に死亡情報は漏れなかったですね。
小川 幸福の科学の大川隆法氏や、冨士大石寺顕正会の浅井昭衞(しょうえい)氏などの場合、発表の1、2日前には死亡情報が私の耳にも入りました。今回は、18日の午後1時半頃に第一報が出ましたが、私が関係者の方から「ガセかもしれませんが……」と伝えられたのは、その30分前。情報管理は徹底していましたね。
島田 17日に家族葬を行い、荼毘(だび)に付されたそうです。通常、火葬場の情報は葬祭業界に広まりやすいのですが、それも抑えた情報統制には驚きました。
青山 一部のメディアでは、「長いこと死を隠していたのでは」と語られることもありました。まだ生きていたことに驚いた人も多いのではないでしょうか。ただ、以前、公明党幹部が「名誉会長が亡くなったことを隠しておいたら、権力闘争の道具にされてしまう。それは有り得ない」と言うのを聞いたことがあります。
島田 もともと池田氏の動向は、学会内部でもごく一部の人しか把握していませんからね。
小川 公表当日朝の「聖教新聞」は、学会創立記念日のため、お祝いムード一色の紙面になっている。池田氏から送られたという和歌も載っている。事前に死去を知っていたら、もう少し違った紙面だったでしょう。
島田 ただ、葬儀のほうは、第2代会長・戸田城聖氏と比べると、規模が小さいなとは思いました。
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