がんは遺伝子との関連性が強い。そこで、患者のがんの遺伝情報を読み解き、最適な薬や治療法を探し出す……これががんゲノム医療の方針である。
日本では今年6月1日から「がん遺伝子パネル検査」が保険適用となった。標準治療が有効でなかった(手の打ちようのない)患者のがん組織を用いて114〜324個ほどの遺伝子を一度に調べ、それによって最適な治療薬の選択につなげるというものだ。患者が負担する費用は約17万円(高額療養費制度を利用できる場合はさらに低額になる)。数十万円かかった先進医療が数万から十数万円で受けられるメリットは大きい。
だが、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長の宮野悟教授は「パネル検査では不十分」と指摘する。がんゲノム医療はどこまで進んだのか? その最前線に迫る。(取材&構成・緑慎也)
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source : 文藝春秋 2019年10月号