「ポスト安倍」で必ず名前が挙がるのが、岸田文雄・自民党政調会長だ。外務大臣時代には「日韓慰安婦合意」を実現させた実績を持つ。自身の長所は、「人の話をじっくりと聞けること」だという。

人の話をじっくりと聞ける

　――岸田さんは「ポスト安倍」では必ず名前が挙がりますが、世論調査ではあまり順位は高くないですね。

　岸田　私自身の考えを国民に、まだ十分に理解頂けていないのかなと感じています。これから政策や理念をどんどん発信していくことが何より大事だと思っています。私は国会議員として27年、自民党一筋でやってきました。党員の皆さんにも、その経験をもっとアピールしていく必要があると思います。

　――確かに、岸田さんがどんな政治家か知らない人も多いと思います。ご自身の長所から教えて下さい。

　岸田　あえて言えば、人の話をじっくりと聞けること。1分、2分でも人の話を聞けない政治家って多いですから。あとは辛抱強いこと。これは長所でないかもしれませんが。

　――短所は慎重すぎること？

　岸田　そう言われますが、判断、行動が闇雲に早ければいいというものではないと思います。立場や状況を冷静、慎重に判断しているということです。好き放題に振舞えればそんな幸せなことはないと思いますが、立場や状況を勘案し、慎重でなければならないかを判断しています。

　――政調会長に留任しましたが、幹事長をやりたかったのでは？

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