手練れの業界ウォッチャーが、新聞報道にもの申す!
★石破おろしが起きない理由
以前から不思議でならないことがある。テレビで政治記者たちが御宣託する「政局解説」である。
菅義偉前々首相の時も岸田文雄前首相の時も、現職首相の強みを理由にして、間際まで自民党総裁選での再選を予想する解説が目立った。2人が出馬を断念した後も、早々と河野太郎氏や小泉進次郎氏の総裁選勝利を宣託する解説があふれたが、結果はご承知の通り大失速で終わった。
首相側近や自民党幹部への取材は尽くしているように思える。それでなぜ、こうも外すのか。
この3月も同様だ。朝日の配信記事を時系列で並べてみよう。
まず、4日。「当初予算案が衆院通過、自公維の賛成多数に 成立確実、年度内目指す」と題し、「少数与党の石破茂政権は、前半国会最大の焦点となっていた予算成立にめどをつけた形だ」と書く。濃厚に政権の安堵感が漂う政局記事である。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2025年5月号