昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

こんな幹部社員がいるから「炎上プロジェクト」は生まれる

馬鹿なことばかりやる、頭のいい人たちが集まっているはずの組織論

2018/12/20

「外部」を頼るときに発生する問題

C 外注は取り換えの利くパーツではないのだぞ

 結果として、うまくいかないと外部を頼ることになります。

 まあ、綺麗な組織、でかい看板、立派な偉い人が高額のギャラをふんだくって思いつきのようなプロジェクトで炎上した後をどうにかするのは、結局は海千山千で経験豊富な私らのようなコンサルタントがプロジェクトの仕切り直しをして敗戦処理専門で馬力の利く開発会社の組み合わせが起用されることが多いわけなんですが、単純な話、ドキュメントの見直しから仕様の仕切り直しまで、炎上しているプロジェクト参画者の皆さんが4カ月、5カ月かけて右往左往しているモノでも、消火活動慣れしてしまうと2週間ぐらいでだいたい整理がつきます。

 変な言い方ですが、人間真面目に考えてきちんとヒヤリングして整理整頓していけば、およそ10営業日以上かけて収拾がつかないものなどないのです。逆に、次の会議まで1週間だ、経営者の予定が取れるのが来月だとかいう会社だと、その間ずーーーっとアイドリング状態になるわけですから、レビューもできず仕様の仕切り直しもできないで待つことになるわけであります。

©︎iStock.com

「値切り」にかかる経営者が後を絶たない

「人工知能」やら「サイバーセキュリティ」などビッグワードに憧れて、自社にあるデータを使えばきっとすごい需要予測ができて、商品開発に生かせるに違いないと思い込んだ経営者を説得して「お前の時代遅れな感覚が誇大妄想のような新技術で夢のように社内が効率化してヒット商品連発すると信じ込むからM資金に引っかかって週刊誌ネタにされるんだ」と理解させなければなりません。

 また、経営者によっては、外注やフリーランスを「使ってやっているんだ」という態度を崩さずに平気でパワハラしたり、契約書で決められた金額を途中で勝手に減額してきたりして、貰ったいちゃもんメールがそのまま弁護士経由で公正取引委員会行きになることもしばしばあります。困ったから頼んできたはずなのに、どうにかなったら値切りにかかる経営者が後を絶たないのはどういうことなのでしょうか。