人民解放軍で訓練を受けて、香港警察に立ち向かう?
最後に当事者の証言を紹介したい。以下は個人特定を防ぐため、Z氏を含めた複数の香港人や現地在住者による証言をまとめて一問一答式に再編集したものである(ちなみに、デモの前線にサバゲー愛好者がまとまって参加していることを明確に証言したのはZ氏のみだ)。
――香港デモの前線における勇武派の戦術は、サバゲー愛好者が立案しているのでしょうか?
◆2014年の雨傘革命以来、(サバゲーとは無関係の)勇武派自身が経験を積んできた面も大きい。また、ゲームと本気の戦いはまったく違うので、サバゲーの作戦がデモに直接的に転用できるかは疑問もある。ただ、一部の作戦についてはサバゲーの影響があるとみられる。
――催涙弾の鎮圧手法や有効期限の確認といった知識は、ミリタリーマニアの知識が反映されたものでしょうか。
◆ああ。その知識がシェアされ、一般のデモ隊にも知られるように
――デモの最前線に出ているサバゲー愛好者はどういう人たちですか?
◆個人や数人程度の小さな愛好家グループがバラバラに参加している。比較的、若いビギナープレーヤーが多い。現場指揮官クラスについてはベテランもいる。
――香港のミリタリーマニアが人民解放軍の体験キャンプなどで、
◆デモ参加者との直接のかかわりはなんともいえない。ただ、趣味
――今回の香港デモでは勇武派を中心に、デモ隊が強力なレーザーポインターを使って警官隊に反撃する例がかなりありますが、これはミリタリーマニアのアイディアですか?
◆こちらは一般人のアイディアだ。デモ隊が情報交換をするネット掲示板(『LIHKG討論区』)でシェアされた。
聞き取りは以上だ。週末の香港島の衝突現場などで、