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顔写真の“瞳に映った景色”から自宅を特定……SNS専門家が教える「こんな投稿が実は危ない!」3つのポイント

写りこんだ「マンホールやレシート」から個人情報が漏れてしまう

2019/11/02
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リスクをゼロにするのは不可能に近い

 SNSに起因した事件・事故が起きる度に、SNSそのものを悪だと言うような意見をよく見かけるが、私はそれに違和感を覚えている。

 今回のようなストーカー事件はSNSが生まれる前から存在しており、SNSは悪用されただけ。SNSそのものに善悪は存在せず、それを悪用する人間が悪なのだ。

 便利なものには必ずリスクが伴う。それはSNSも同様だ。都度投稿が積み重なるSNSは、情報収集の格好の場。結論から述べると、SNSで発信を行う以上、モザイクアプローチによるリスクをゼロにするのは不可能に近い。

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©iStock.com

 ただ、自分なりの基準を定め、投稿の前にその基準と照らし合わせて判断することで、大きな割合でリスクを軽減することはできるだろう。リスクとメリットのバランスを自ら考え、自らの判断でコントロールするしかないのだ。

 多くの人がコミュニケーションツールとして利用するSNS。自分だけが触れず生きていくのも、なかなか難しい時代でもある。

 自分で判断した基準に従い、リスクとメリットのバランスを上手にコントロールして付き合っていこう。

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