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「いい相性」って一体何? 専門家が明かすセックスと骨盤の知られざる真実

『女と骨盤』より #2

2021/01/04

source : 文春文庫

genre : ライフ, ヘルス, 読書

 全身のバランスの変化をスムーズに移行させるための動きを果たす「骨盤」は、さまざまな場面での興奮、快感、不快感に大きな影響を及ぼすと唱える片山洋次郎氏。

 ここでは同氏の著書『女と骨盤』を引用し、整体の現場で骨盤を観察し続けてわかった「恋愛感情」と「骨盤」の密接な関係を紹介する。(全2回の2回目/前編を読む)

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いい相性といっても単純ではない

 相性的に良くかみ合う場合でも、いいときと悪いときの両方があります。相性の良し悪しだけでなく、関係性の強弱があるので、これが強すぎるのも楽ではない。しばしば大喧嘩をするのに仲がいい関係の場合は、相性がかみ合いすぎていて良いときと悪いときの波が激しいのです。

 あまりにも激しいかみ合い方で、辛いと思うのだったら、早く見切りをつけるのがいい。相性の激しすぎる人と付き合うのは互いにとって体力・気力を消耗します。

 またある意味でそれより難しいのは、相性がすごくいい感じがするからといって、相手と良好な関係を長い間ずっと築けるとは限らないということです。むしろあまりにも良すぎる感じがするのだったら、ちょっとは注意をしておいたほうがいい。時間経過とともに、それぞれが変わっていくということもありますから、いずれ大なり小なり関係を見直す時期がきます。

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 最初から「相性が悪い」と感じている場合は、反応は強いながらも拒絶反応が出ているので、そもそも関係が生まれにくく、とりあえず気にしなくていいわけです(どこかで嫌悪感が逆転して好感になる場合もないとは言えません)。

 いっしょにいてすごく盛り上がる場合と、いっしょにいても何も話さず、空気のようにいられる場合、どちらの危険度が高いかというと、強い反応をするほうがちょっと危ない。高揚感も強いですが、リスクもあるというわけです。

 若いときのほうが濃い相性を求めやすく、ある程度年をとると、楽な関係を求める傾向があります。一度離婚して、新たな相手と再婚した場合、楽な人を選ぶことが多いです。何度でも懲りない人もいますが……。

骨盤と骨盤の間で起こる化学反応

 相性のことを英語でもケミストリーといいますが、身体と身体の間(骨盤と骨盤の間)で化学反応が起きている。男女を比べると、あきらかに女性の力が強いです。

 ちょっとおかしな例ですが、東ヨーロッパなどで今でも存在感のある「黒魔術」でも、恋愛相談が一番多いそうです。男を振り向かせるのはお値段が安くて、女の気持ちを動かす魔術の十分の一くらいだそうです。「骨盤力」が強力な女の心を動かすのは難しいということでしょう。