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「伸び悩み説も…」NiziUが世界的グループになるために必要な“変身”とは?〈K-POPの“本場”韓国人評論家が分析〉

 昨年の鮮烈なデビュー以来、活躍を続けるNiziU。7月12日には“弟分”となるボーイズグループのメンバーを発掘する新プロジェクト「Nizi Project Season 2」が発表された。大手企業のCMにも多数起用され、その姿を目にしない日はないほどだが、7月5日に全世界同時に配信限定でリリースされたシングル「Super Summer」はランキングでも一時の勢いがなく、“伸び悩み説”も囁かれる。

 今後、NiziUがさらに飛躍するためには何が必要なのか。「文春オンライン」に寄せた論考「日本人9人組『NiziU』は韓国でどう見られている?」(2020年8月23日公開)が話題を呼んだ、韓国で大衆文化を研究する評論家、キム・ホンシク氏が特別寄稿した。

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なぜNiziUに「変化」が必要なのか?

 NiziUは確かに優れたガールズグループだ。人物の才能、力量は申し分なく、アジアの代表的なガールズグループと比較しても遜色がない。

活躍を続ける「NiziU」(NiziU公式Instagramより)

 ただ、日本での人気が中心で、アジアを超えて人気を得るには至っていない。その壁を超えるには、私は彼女たちの「変化」が必要だと考えている。

 これはNiziUに「足りないものがある」というより、ガールズグループをめぐる世界的な潮流が変化しつつあるためだ。この変化は、ひとつの大きな流れというより、地域別、文化圏別にバラバラに生まれ始めている。その現実に適応することが、NiziUをはじめとしたガールズグループに、いま求められている。

 このままでは、NiziUが「東アジアのアナログな感性にとどまっている」と言われてしまうかもしれないのだ。

NiziUとTWICEに共通する“限界”

 NiziUは、J.Y.Park率いるJYPエンターテインメントの手法で作られたガールズグループだ。つまり、NiziUの将来を考えると、同じJYPによって生み出されたガールズグループ、TWICEの限界をそのまま抱える恐れがあると言える。