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男子とは真逆の女子プロゴルフ

 一方、女子プロゴルフは真逆だ。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は、樋口久子特別顧問が会長だった時代から、選手たちにファンサービス、スポンサーへの配慮、気遣いを徹底指導してきた。

 プロアマ戦に出場した選手は、招待客と積極的に会話し、機を見てレッスンもする。ラウンド後、パーティーが開催されれば出席が義務。13年からは「プロアマを欠場、棄権した選手は本大会出場を認めない」の規定も加わった。そして、毎年12月に実施される新人セミナー(入会1、2年目が対象)では、社会貢献の大切さなども伝えている。

 JGTOも「プロアマを欠場なら、本大会に出場できない」とする規定を07年に設けてはいるが、「片山問題」以降も、選手たちを徹底指導するシステムは、確立されていないのが現実だ。

 その状況も踏まえ、ゴルフ番組に関わるテレビ局関係者が今回の「石川問題」を嘆く。

 

開幕戦まで沈黙を続けるのか

「2021年は、松山英樹がマスターズを制し、笹生優花が全米女子オープンに勝って、稲見萌寧が東京五輪で銀メダルを取った記念すべき年。そのムードに完全に水を差しました。今後、スポンサー離れは加速するだろうし、試合数がさらに減る恐れもあります。

 昭和の時代から国内男子ツアーではスター選手が崇められ、メディア側も不遜な態度に目をつむってきた側面があります。そのツケが片山の問題で明白になり、今回のような問題が起きても、JGTOや石川は後手後手で、社会常識に照らした適切な対応もできなかった。結果、ツアーはさらに苦しくなる。もはや、負のスパイラルです」

 国内男子ツアーはかつて年間40試合以上を誇ったが、21年は24試合開催。テレビ世帯視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)も平均3.5%(20年5.2%)と低迷している。国内女子ツアーの38試合開催、同平均6.0%(20年6.8%)と比べても差は開くばかりだ。

 石川については来季の試合出場は可能だが、例年、開幕戦は4月開催。それまで公の場に姿を見せず、沈黙を続けるのだろうか。

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