ロッテ・佐々木朗希投手が完全試合を達成した日、その裏で西武がひっそりと4月の初勝利を挙げていた。
「3月31日から7連敗を喫し、4月9日は引き分け。10日に新外国人のエンスが好投してやっと勝てた。日ハム、阪神の低迷が目立つが、実は西武のチーム状況も深刻です」(番記者)
その大きな要因は主砲の山川穂高と扇の要の捕手・森友哉をケガで欠いたこと。山川は走塁中に右太腿裏を負傷した“公傷”だが、森の場合は事情が異なるようだ。
4月2日のロッテ戦。森はチャンスで凡退するなど無安打でイライラしていた。そこに7回から登板した大曲錬が3連続四球などから5失点を喫し、試合の大勢が決する。そして――。
「7回の守備が終わり、タバコを吸いにベンチ裏に下がった森が、苛立ちまぎれにキャッチャーマスクを机に叩きつける音が表まで響いてきた。関係者が見に行くと、マスクの持ち方が悪かったのか、衝撃で右手の人差し指が青黒く腫れ上がっていました」(球団関係者)
森は右人差し指基節骨骨折で全治2カ月という。ただ、「この“事件”は起こるべくして起こった」と別の球団関係者は語る。