西武に蔓延する“風紀の乱れ”。この事態の戦犯は…
西武を巡っては若手の風紀の乱れによる処分が相次いでいる。昨年は佐々木健と岸潤一郎が緊急事態宣言下の“SNSナンパ”で処分。今年に入っても長谷川信哉が同様のトラブルを起こし、山村崇嘉が未成年の飲酒、喫煙で処分された。
「こうした事態を招いた戦犯は他でもない森なのです。2019年にパ・リーグMVPを獲り、本来リーダーとして範を示すべきなのに、20年4月、真っ先にコロナ下での女遊びを報じられた。若手投手へのアタリの厳しさも問題視され、ケガをしたのも大曲の投球に怒り狂ったからです」(同前)
そもそも西武の選手層は薄く、支配下選手は12球団最少の63人のみ。
「実際、二軍は選手が足りず、捕手に内野を守らせることも。3月29日の試合では本田圭佑が1人で延長11回、154球を投げさせられてサヨナラ負け。選手が壊れては元も子もありませんよ……」(同前)
ただ戦力不足の裏には球団の懐事情もあるという。
「親会社の西武HDはホテルやスキー場など関連施設の売却を進め、その一方でチームに使われる予算が減っている。チーム内では球団の身売り説まで囁かれ始めています」(前出・記者)
この状況に後藤高志オーナーは「球団売却を心配する必要は全然ない。プレーにしっかりと集中してもらいたい」と訓示している。
浮ついた空気を一変するには、かつてのリーダー・秋山翔吾を呼び戻すくらいの企業努力が必要だろう。