文春オンライン

2022/07/19

ケネス社代表取締役の妻は元タカラジェンヌ・彩那音

 ケネス社の設立は、2012年。登記簿の「目的」欄に記されているのは、不動産売買、コンピュータシステムの企画、芸能タレントの育成・マネジメントなどが占める。病院運営とは縁遠い業種にみえるが、女子医大との接点はどこにあるのだろうか。

 取材の結果、同社代表取締役B氏の妻は、元タカラジェンヌの彩那音(あやなおと)と判明した。長年に渡って岩本理事長が贔屓にしている、元月組トップ・彩輝直(あやきなお)の実妹である(※#1を参照)。

岩本氏が理事長になった翌年、元宝塚月組トップ「彩輝なお」の親族企業と契約した(「女醫会」No.822より」

 つまり、岩本氏は、プライベートで親交が深い女優の親族企業と1億円超の取引をしていたことになる。

専属運転手として契約した甥の報酬は月額66万円

   岩本理事長の公私混同ぶりは、これだけではない。ケネス社と契約した専属運転手は、彼女の甥だと判明した。「出金票」によると甥の報酬は、月額66万円。女子医大では准教授クラスの給与にあたる。

岩本氏の専属運転手は、自身の「甥」だった(今年3月、筆者撮影)

 不可解なのは、ケネス社に契約を変更した後も、働く職員は以前に至誠会から出向していた人間と同じという点。その1人は、至誠会第二病院に事務長として勤務している。

 東京・世田谷にあるケネス社を訪ねてみると、広い敷地に立つ瀟洒な一般住宅だった。インターフォンで来訪の目的を告げると、同社の関係者が現れたが、何も話せないという。

ケネス社の関係者を直撃

 岩本理事長の代理人からは、次のように回答があった。

「知人の会社に委託しただけです。通常の取引であり、特段問題はないと思料いたします。ケネス社との業務委託契約締結に係る稟議書自体はありませんが、承認は得ております。(※月額66万円の報酬について)外注であり、本学の基準で報酬を支払っていません。業務として高額ではありません」

 正当性を主張する一方で、女子医大は、ケネス社との契約に関する稟議書自体がないことを認めた。では、理事会でどのように「承認」を得たのだろうか。なお、理事会の議事録にも同社の名前は記載されていない。疑惑は深まるばかりである。(#3に続く)

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