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ほかにも、見知らぬ男らがネット上で犯罪を目的に集まり、通りすがりの女性を殺害した「闇サイト殺人事件」(2007年8月発生)では、神田司死刑囚(44・執行時)=2015年執行=が、共犯者の男2人と知恵を出し合い計画を立てて、女性を拉致。現金を奪った上で、命乞いする女性の声に耳を傾けずに殺害した。1審判決では「社会の安全にとって重大な脅威」「犯行は無慈悲、凄惨で極めて残虐」であるとして死刑判決となった。共犯者2人は2審までに無期懲役となったが、神田死刑囚は「死んで償う」と控訴を取り下げ、死刑が確定し執行された。
控訴していたら無期懲役に落ちる可能性も
1人殺しで死刑が執行された住田死刑囚と神田死刑囚の共通点は、命乞いを聞かない残虐な犯行であることと、単に殺害するだけでなく強盗や強姦など別の犯罪行為も行っていることが挙げられる。ただ、両死刑囚とも1審判決を受け入れており、控訴していたら無期懲役に落ちる可能性もあったといえるだろう。現に神田死刑囚の共犯者1人は控訴して、2審では無期懲役となっている(その後、別の強盗殺人事件で死刑が確定)。
安倍氏を殺害した山上容疑者には、両死刑囚のような残忍性を認定するのは難しく、不遇な家庭環境や罪を認め捜査に応じていることなど情状面が強く、無期懲役すら厳しすぎるとの見方も強い。
「外野の声が大きい事件だが、ほかの事件と同様に徹底した捜査を進めていくことになる」(検察関係者)
全容の解明が期待される。(続き#2を読む)
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