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 この盛り上がりに目をつけた同誌はプラモ改造作例記事や『プラモ狂四郎』といったガンプラを中心とした、アニメ系プラモデル記事を充実させていく。

 これが大当たりし、「ボンボン」は急成長。「コロコロ」対抗誌として、躍り出ることになる。ここに「コロコロ」VS「ボンボン」の長い抗争の歴史が幕を開けるのである。

 ここからは、「コロコロ」と「ボンボン」が繰り広げた激しい戦いの軌跡を追いかけていこう!

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徹底比較ROUND01:プラモデル編

 先述のとおり、ガンプラの大ブレイクとともに急成長した「ボンボン」は、その後もアニメ系プラモデルを積極的に掲載するようになる。時代は、リアルロボットアニメ全盛期である。『機動戦士ガンダム』のアニメ制作会社・サンライズ作品のコミカライズ、ガンプラを発売するバンダイとの協力態勢も強固なものとなり、80年代のサンライズ製ロボットアニメは、ほぼ「ボンボン」でコミック化された。

 一方の「コロコロ」だが、80年代初頭から中期にかけてのアニメ系プラモデルブームにおいては後塵を拝していた感がいなめない。

 そんな中でも、田宮模型(現タミヤ)やタカラ、トミーといった古参模型・玩具メーカーとの協力態勢を敷き、地道にRCカーや組み立て式玩具『ゾイド』など、ホビー系企画を展開。特に田宮模型との関係性を構築したことは、1980年代後半のロボットアニメブームの終息と入れかわるように沸き起こったミニ四駆ブームで大きく花開く。

 かと思えば90年代初頭、「SDガンダム」人気が最高潮に達すると、「ボンボン」の部数も100万部に迫る勢いに。91年から93年頃にかけては「ボンボン」が、「コロコロ」の部数を上回る時期が続いたという。

 この勝負、「ボンボン」の勝ち!

ボンボン表紙