これらの共通点は、どれもおいしそうな焼き色がついていることですね。こんがりした焼き色がつくときに生まれるのがAGEなのです。この焼き色は「メイラード反応」と呼ばれています。ちなみに、プリンについているカラメルのように砂糖(ブドウ糖)だけを焦がしてもAGEは発生しません。
AGEが体内で犯す6つの悪
AGEが体内でどんな悪さをするのか、ここでまとめておきます。
(1)肌と髪にダメージを与える
これまで肌のシミ、シワ、タルミは紫外線の影響で起きると考えられてきました。しかし最近、内的な要因である「糖化=AGE」が最大の原因であることがわかりました。
(2)肌をくすませる
肌が全体的に黄色っぽくくすむ「黄ぐすみ」も、「糖化=AGE」の進行と関係が深いことがわかっています。肌のタルミと糖化に因果関係があることは、2008年に世界的な化粧品会社であるエスティローダーが研究結果を発表し、肌のくすみと糖化の関係については、2009年に日本のポーラが発表しています。
いくらホワイトニングをしても、糖化そのものを防がなければ、肌全体がくすむ老化は避けられません。
(3)骨をもろくする
高齢の女性に多い「骨粗鬆症」や「変形性関節症」にも、糖化が深く関係しています。
それは骨の中のコラーゲン線維に老化物質であるAGEがくっついて、骨をもろく硬くし、変形させてしまうからです。AGEは骨を作る細胞にもくっつくので、骨自体も弱くなり、「骨粗鬆症」の原因となります。
また、AGEは、60歳以上の4人に1人が苦しんでいる「変形性関節症」の原因でもあります。AGEは、膝や股関節の軟骨や組織に慢性的な炎症を引き起こすのです。