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たった一言で子どもが不登校になることも…中学受験をめざす我が子に“親が絶対に言ってはいけない地雷フレーズ”

『その「一言」が子どもの脳をダメにする』より #2

genre : ライフ, 社会

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 中学受験では、子どもは「制服がかわいい」などの1つの視点だけで志望校を考えてしまっている可能性があります。まずは、子どもに合いそうと思えるような学校を親が何校か選んで、一緒に見学に行ってみましょう。後は、「ここ楽しそう!」など、子どもの「勘」を大切にして、子ども自身に選ばせるのがいいと思います。

 ただし、本当にその学校でいいのかについてはさらなる検討が必要。特に話し合ってほしいのは、「通学時間」と「学費」についてです。

 通学時間はとても重要です。実際に通い始めると遠過ぎてストレスになり、不登校になってしまうというケースが結構あるからです。

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お金を出してまで私立に通う意義を親子で話し合う

 大人に比べて、子どもの脳は経験のストックが少ないので、想像力に乏しく、まだ起こっていないことをイメージするのが苦手です。たとえば、「通学に1時間半かかるよ」と言葉で言われても、あまりピンときません。ですので、実際に電車やバスに乗って、子どもに通学を体験させることをおすすめします。

 見学のために学校までは行くと思いますが、たいていは、日中の電車のすいている時間に出かけるはずです。そうではなく、通勤ラッシュで混み合う、朝の時間帯の電車に乗ることが大切です。実際に経験させてみることで、このラッシュに耐えても行きたいかどうか、自身で判断できるようになるでしょう。

 また、学費についても考えさせることが重要です。

 中学校は、何も私立に行かなくても、公立に通うこともできます。経済的な観点だけから見れば、その方が圧倒的によい選択です。経済教育の一環として、お金を出してまで私立に通う意義について、親子でしっかりと話をしておきましょう。

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