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“コストカッター”としての評価は高い立浪監督

 2年連続最下位に沈んだ立浪監督だが、実は球団からの評価は高い。その理由は「お金」だという。

「2022年オフに放出した京田陽介(DeNA、今季推定年俸5000万円)、阿部寿樹(楽天、今季推定年俸6500万円)は中日野手と比較すると高年俸の部類に入る。

 代わりに石川ら年俸の低い若手を抜てきしてコストを抑えたうえに、今季は観客動員も伸びていて“ミスタードラゴンズ”の人気を改めて示しました、チーム成績は芳しくなくても、経営面への貢献度は抜群という評価なんです」(同)

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女性問題が発覚した時の山川選手 ©文藝春秋 撮影/細尾直人

 こうした2年間の“実績”を背景に、立浪監督は「山川獲得」に向けた球団のバックアップに自信を持っているという。

 ともあれ問題は、山川がまずはFA権を行使しなければ始まらない。さらにFAを宣言しても、すんなりと中日入りとはいかないだろう。

 女性問題が起きるまで移籍先として名前が出ていたソフトバンクは、小久保裕紀新監督が就任しても右の大砲が欲しいチーム事情は変わらない。西武も残留を要請した。

 中日は資金力が潤沢とは言えず、山川は指名打者(DH)制度があるパ・リーグ球団を希望しているとも言われている。

©時事通信

 元中日投手で通算219勝の山本昌氏(58)は、かつてチームメートだった立浪監督をこう表現する。

「選手立浪は絶対失敗しない人だった。このままで終わるような人間じゃない。そういう星の下に生まれているんじゃないかと思う」

 自身の去就の鍵を握ると言っても過言ではない山川争奪戦に、現役時代の神通力は発揮されるのだろうか。