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「金屏風会見」の17分間、中森明菜と近藤真彦は本当は何を考えていたのか 自宅で自殺未遂に及んだ元恋人を前に「一番初めに喜ばなければならないのは…」と言い放った驚きの心理

「金屏風会見」の17分間、中森明菜と近藤真彦は本当は何を考えていたのか 自宅で自殺未遂に及んだ元恋人を前に「一番初めに喜ばなければならないのは…」と言い放った驚きの心理

2024/06/15

genre : エンタメ, 芸能

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 そこまで言い終わると、近藤さんはドサッと椅子の背もたれに体を預けた。一仕事やり遂げた、とでもいうようなその態度からは、トップアイドルとしての自信と立場を誇示しようという意識が見てとれる。

 常に椅子に浅く腰掛けた中森さんとは対照的に、近藤さんはその後も深く座り、背もたれに体を預けていた。表情は平然としていても、無意識に煩わしい報道陣と距離を取ろうとしていたのではないだろうか。

婚約や結婚は「そういうことは全くない」(近藤)

 2人の関係は、この時すでに終わっていたのだろう。「一番信頼し信用できた人」に「一番最初に見つけてほしかった」とまで思いつめて自殺未遂に及んだ中森さんの一途な想いは叶わなかった。会見中、2人が顔を見合わせたり、目を合わせたりすることはほとんどなかった。

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若き日の中森明菜 ©文藝春秋

 自殺未遂後に近藤さんは中森さんに何度か電話をし、「あなたが元気になることが、みんなが一番嬉しいことだし、みんなが喜んでくれるし、恩返しだから頑張りなさい」と伝えたという。そこに彼自身の思いや2人の関係についての言葉はなかったようだ。

 異様なやりとりが続く後ろには、ずっと金屏風が鎮座していた。その一見めでたい雰囲気から、婚約や結婚があるのかと質問をした記者もいたが、近藤さんは「そういうことは全くない」ときっぱり否定。金屏風は事情を知らないホテル側が用意したものだったという。それを中森さんは隣で聞いているしかなかった。

 会見の間、中森さんはボロボロだった。それでも会見を承知したのは近藤さんのためだったのだろう。近藤さんに対する「どんなことをしてもつぐないたいと思います」という発言には、その苦しい心中が現れていた。

「金屏風会見」の17分間、中森明菜と近藤真彦は本当は何を考えていたのか 自宅で自殺未遂に及んだ元恋人を前に「一番初めに喜ばなければならないのは…」と言い放った驚きの心理

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