野球コラムの書き方を楽しく学ぶ「文春野球学校」のメンバーが、ほとばしる野球愛で執筆した「偏愛選手名鑑」。通常の野球名鑑には載っていない情報と情熱をお楽しみください!
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[はじめに]
「おりふぉーWW」実らず、久しぶりに後ろになった名鑑ページの位置に悔しさを押し込む今季。新メンバーも迎えた4名で、新指揮官のおメガネに止まりたい個性豊かな選手達をご紹介します。優勝し井上オーナーが思わず財布のヒモを緩めるような暖冬オフを目指し、ワクワクDoki doki it!な一年を。全員で勝つ!
(バファローズ執筆チーム監督:とく)
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【監督】
71 岸田 護 (きしだ まもる) 1981年5月10日生まれ
今季より就任
「これからのオリックスは強くなります」という言葉が支えだったあの頃。強さも「慣れ」も経験したチームに「常熱」を注ぐべく、誰もが慕うマモさんが監督に就任。球団初の生え抜き監督に、少しでも声援を送りたい。 (とく)
【投手】
00 A.エスピノーザ (アンダーソン・エスピノーザ) 1998年3月9日生まれ
ヒーローインタビューで常にファンやチームメイトへの感謝を忘れないナイスガイ。聞き取りやすい英語でしゃべってくれて、こちらこそ感謝しております。家にいるみたいという京セラドームでまた聞きたいです。 (九条丑司)
11 山下 舜平大 (やました しゅんぺいた) 2002年7月16日生まれ
伸びしろ無限大の次世代エースは私生活が超ストイック。何より野球優先で今オフの帰省は1泊2日、練習には栄養バランスを考えた自作の弁当を持参。大好きな国産スポーツカーの如く、国内最速ピッチャーをめざせ! (桐箪笥)
12 東 晃平 (あずま こうへい) 1999年12月14日生まれ
チーム屈指のゲーマー。右肘手術、リハビリを経て迎える今季の目標は先発ローテを守ること。史上2人目となるオール先発白星でのデビューから8連勝を成し遂げた「負けない男」の完全復活に期待したい。 (もんぷち)
13 寺西 成騎 (てらにし なるき) 2002年10月18日生まれ
日本体育大からドラフト2位
最速153km/hのストレートが武器。小中高の先輩、松井秀喜氏の著書『不動心』とともに入寮。キャンプで練習を共にした平野に刺激され「先発で20年」を野球人生のテーマに。今季の目標は2勝、謙虚すぎる。 (もんぷち)
14 宇田川 優希 (うだがわ ゆうき) 1998年11月10日生まれ
ひかる直球で、「46」登板した一昨年を超えたい小木田世代。隣に並ぶ山﨑と、離れた舞洲で憧れてきた我らのランドマーク・京セラで再び躍動する未来を目指し、リハビリを乗り越え、自らのジェネレーションを築く。 (とく)
15 椋木 蓮 (むくのき れん) 2000年1月22日生まれ
右肘の手術、リハビリ、実戦復帰を経て今季が本来の実力を見せるシーズン。真の椋木蓮を魅せる時が来た。「ライズカットボール」と名づけた新しい球種も取り入れオフに結婚した夫人だけでなくファンも幸せにする。 (九条丑司)
16 平野 佳寿 (ひらの よしひさ) 1984年3月8日生まれ
「食事・睡眠・平野佳寿」が生活に刻まれた身には平野不足が寂しかった昨年。新球を携え、共に方程式を組んだ監督へ勝利をつなぐ今季、ワーニン鳴り響く京セラで再び、我々のハートを掴んで揺さぶり倒してください。 (とく)
17 曽谷 龍平 (そたに りゅうへい) 2000年11月30日生まれ
斑鳩が生んだ大スター、そったん。その人気っぷりは隣町でのトークショーに前日からファンが並んだほど。初の侍選出で世界に存在が知られる日も近い。ちなみに紅林とは「斑鳩」「駿河」と呼び合っている。 (桐箪笥)
18 宮城 大弥 (みやぎ ひろや) 2001年8月25日生まれ
今季より自ら志願の背番号18に。気になる人差し指の指輪は良いパフォーマンスのためのスマートリング。変幻自在の髪型は神か仏かネッピーか、どれをとっても最強すぎる。開幕投手に沖縄凱旋! 楽しみがいっぱい。 (もんぷち)
19 山岡 泰輔 (やまおか たいすけ) 1995年9月22日生まれ
垂直落下のスライダー、止まるチェンジアップ、そして皆をKOするスーツ姿。シャツとカフスのトランプ柄に動悸止まらず。でも、チラリと見えたエースの柄は絶対伏線。目指せリリーフエース、がんばれ、たいちゃん! (もんぷち)
20 阿部 翔太 (あべ しょうた) 1992年11月3日生まれ
キャンプ前に肋骨の疲労骨折が発覚したが、順調に回復。ブルペンでの投球にファン安堵。「ガッツしか勝たん」「作くる」と毎年パワーワードを生んできたが、2025年新たなるワードの生成が待たれる。 (桐箪笥)
21 山﨑 颯一郎 (やまざき そういちろう) 1998年6月15日生まれ
2年連続オリメン1位は必然。抜群のスタイルとビジュアル。近くで見ても毛穴を探すのが困難なほどの美肌の持ち主。オリメン3連覇はもちろん、抱負で語った復活、わくわくするようなピッチングに期待でいっぱい。 (もんぷち)
22 九里 亜蓮 (くり あれん) 1991年9月1日生まれ
広島から移籍
かつて乱闘寸前からのハグを交わした杉本、教育実習時に生徒だった頓宮。オリに縁深く来るべくして来たとしか思えない。目標は年間200イニング。驚きのスタミナでキャンプで投げ込む姿に刺激される若手が続出。 (もんぷち)
23 吉田 輝星 (よしだ こうせい) 2001年1月12日生まれ
宮崎キャンプ途中に帰阪、TJ手術、今季絶望の報せ。大きな戦力が欠けることは残念だが、焦らずリハビリに励み、さらに輝きを増して戻ってきて欲しい。そしてリハビリ期間に距離近すぎの大阪ノリに慣れて欲しい。 (桐箪笥)
26 齋藤 響介 (さいとう きょうすけ) 2004年11月18日生まれ
細い体躯から繰り出される直球が大好きなのです。あどけない表情から平然と投じられるえげつない変化球にもしびれます。なぜ岩手県出身の投手はすごい方たちばかりなのでしょうか。どうか怪我だけには気をつけて。 (九条丑司)
28 富山 凌雅 (とみやま りょうが) 1997年5月3日生まれ
自主トレを共にした同じ救援左腕の山田の背中を追い今季50登板、活躍したら年俸倍以上アップをお願いするなど巻き返しの決意表明をした。グローブに刺繍された「有言実行」がなされる時をこの目に焼き付けたい。 (もんぷち)
29 田嶋 大樹 (たじま だいき) 1996年8月3日生まれ
昨シーズン途中に突如ワインドアップを披露したと思ったら、さらに投球スタイルを変更。侍が刀を抜くようなスタイルで打者にバッサバッサと切り込んでいってほしい。ちなみにスキンケアは無印良品を愛用。 (桐箪笥)
35 古田島 成龍 (こたじま せいりゅう) 1999年6月29日生まれ
「古田島優勝」「キレッキレのダンス」「西川龍馬を同期扱い」など、パフォーマンス面に注目が行きがちだが、実は周りが見えてて空気が読めるシゴでき男。今年も優勝先輩はチームのために熱く全力で腕を振り続ける。 (桐箪笥)
42 A.マチャド (アンドレス・マチャド) 1993年4月22日生まれ
自身の抹茶スイーツメニューを堪能したり、節分の豆まきを体験するなど愛をもって日本文化を吸収中。お気に入りの日本語「えーっと」を巧みに使い周囲を和ませる助っ人は球団外国人投手最多セーブ数を更新中! (もんぷち)
45 東山 玲士 (ひがしやま れいじ) 2000年5月5日生まれ
ENEOSからドラフト5位
しなやかな身体から繰り出される直球とチェンジアップで強気の投球を展開。リリーフだけでなく先発もできる馬力があると期待を寄せる。社会人出身投手が多く活躍している流れに乗って、一軍のマウンドを目指す。 (九条丑司)
46 本田 仁海 (ほんだ ひとみ) 1999年7月27日生まれ
見ていて気持ちいい唸る直球とフォークを織り交ぜる投球同様、2種類の化粧水を駆使して美肌を守るひとみちゃん。圭佑も加入したが2人とも背ネームは「HONDA」、ブルペンを彩る二輪のホンダはターボ全開だ。 (とく)
47 山口 廉王 (やまぐち れお) 2006年5月14日生まれ
仙台育英高からドラフト3位
ライオンズ入団なら西武山口線レオライナー新型車両にラッピング列車が運行されたでしょう。しかし、大阪へやって来ました。「獅子」奮迅の活躍で、大阪メトロでラッピング車両を運行できることを願っております。 (九条丑司)
48 東松 快征 (とうまつ かいせい) 2005年4月29日生まれ
ファーム初登板はホロ苦いものやったな。それでもみんな期待してんねんで。直球、変化球、ええもん持ってるんやから。あとは自信もって投げ込むだけや。高校の大先輩金田正一みたいに豪快な投球で打者を征服したれ! (九条丑司)
49 片山 楽生 (かたやま らいく) 2002年10月7日生まれ
NTT東日本からドラフト6位
ドラフトで「沈黙の15分」後に指名。ご縁を感じる、日々新しく学ぶ読書家ライク。都市対抗での活躍も、曽谷・古田島に続く岡崎スカウト担当なのも期待の材料。情熱溢れる北海道・音更育ちは「十勝」も夢じゃない。 (とく)
56 小木田 敦也 (こぎた あつや) 1998年10月10日生まれ
母校・角館高創立100周年イヤーの昨年は、秋田凱旋直前で無念の離脱となった世代代表。今年はTDK創立90周年、復活し秋田魁新報にニュースを提供したい。座談会では井口先輩が話す途中で生ハムを取り始めた。 (とく)
57 山田 修義 (やまだ のぶよし) 1991年9月19日生まれ
遂に球団ポスターに大きく写った姿を見て涙が出そうなノブ党は後を絶たず。ブルペンの雰囲気を良くし、打たれた後輩には隣で寄り添い、ウナギをフォークの握りで掴む。誰もが年俸アップを願う存在、それがノブです。 (とく)
58 井口 和朋 (いぐち かずとも) 1994年1月7日生まれ
昨季開幕前支配下登録。難しい場面での出番も含め、苦しかったブルペンを支えた。契約更改で「幸せな1年間」と語った年を継続するために、今季も「難しいところで使おうと思ってもらえる選手」であり続ける。 (九条丑司)
59 L.ペルドモ (ルイス・ペルドモ) 1993年5月9日生まれ
投ゴロ兄さんっぷりはオリックス移籍後も健在。登板するなりサクッと3アウトで去っていく大きな背中に何度救われたことでしょう。今季もペル兄がいればどんなピンチも大丈夫。ちなみにお辞儀が演歌歌手並みに深い。 (桐箪笥)
60 本田 圭佑 (ほんだ けいすけ) 1993年4月24日生まれ
西武から現役ドラフトで移籍
「自分の仕事を全うできるように」入団会見でそうおっしゃいましたね。先発、中継ぎ、セットアッパー。そしてファームでの154球。与えられた役割をずっと果たし続けていました。今年も引き続きお願いします。 (九条丑司)
66 博志(鈴木 博志) (ひろし(すずき ひろし)) 1997年3月22日生まれ
男闘呼組を背に投げる髭ロン毛の渋さに、ついに個展を開いた画力も持つ、多才なヒロシが登録名変更。「誰も鈴木と呼ばないし、反応もできない」。イチ・マック・Kを輩出してきたが、静岡出身が言うと説得力が違う。 (とく)
93 佐藤 一磨 (さとう かずま) 2001年4月16日生まれ
5年目でついに掴んだプロ初登板で菅野に投げ勝ち初勝利。父は寿司職人だが、息子はボールの握りに才を持ち、巧みに変化球を操る。支配下になっちゃえばこっちのもん、恩師のマモさんと共に一軍へ「喰らい」つく。 (とく)
94 川瀬 堅斗 (かわせ けんと) 2002年6月18日生まれ
「中継ぎで30試合近く投げたい」と控えめな目標も「いずれ先発もしたい」という野望も持つ。兄はホークスにいるが、バファローズには「パパ」と呼ぶT-岡田氏がいる。たくさん投げてパパと兄に認めてもらおう。 (九条丑司)
95 才木 海翔 (さいき かいと) 2000年6月10日生まれ
退寮して一人暮らしを始めたのですね。目標は「卵をきれいに割りたい」って、ちょっと心配です。食事もプロ野球選手として大事な仕事。栄養のバランスには気をつけて。丈夫な体を作って一軍で活躍してください。 (九条丑司)
96 髙島 泰都 (たかしま たいと) 1999年12月3日生まれ
「王子の王子」は「オリの王子」になりました。今オフはオーストラリアへ武者修行、自身の投球スタイルを再認識する機会となった。2年目の今季は先発ローテーションに名を連ね、キラキラ輝く活躍に期待。 (桐箪笥)
98 権田 琉成 (ごんだ りゅうせい) 2000年1月28日生まれ
ファーム31試合登板と経験を積むも一軍登板なし。「どこでも任せてもらえるような投手」になり、「何十年もプロの世界で戦っていきたい」という目標を達成するためにも、強みと語る直球を更に磨いて一軍を目指す。 (九条丑司)