チャイナ服で瓦割りをする動画をインスタグラムに上げたら総再生回数が3億回を突破し、“日本一強い女子アナ”と話題になったフリーアナウンサーの堀江聖夏さん(31)。

 そんな彼女は教育関連の会社を立ち上げ、子供の教育に力を入れる社長としての一面も持っている。多方面で活躍する堀江さんの意外な素顔と、バズった瓦割り動画の舞台裏に迫った。

堀江聖夏さん ©深野未季/文藝春秋

「割れないんかい」世界中からツッコミが殺到

  堀江さんの瓦割り動画が世界的な話題となったのは、意外にも失敗した動画がきっかけだったという。

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「一昨年の大晦日に、自分に気合いを入れる動画を撮ってみたいと思い立って、『かわら割道場』で撮影した瓦割り動画をインスタグラムにアップしたら1400万回再生されました。しかも瓦が割れなかった動画がバズったんです」

 この動画には「割れないんかい」というコメントが殺到。日本だけでなく、海外からも英語で同様のツッコミが入り、世界中のインフルエンサーがニュースとして取り上げるほどの反響を呼んだ。

 その後、堀江さんは「ストリートファイター」の春麗を意識したチャイナ服姿で再挑戦。しかし、またしても瓦が割れない……という動画をアップしたところ、やはり4900万回も再生される大ヒットとなった。

 実は、瓦割り動画の撮影には意外とコストがかかっているという。

「1枚の瓦が500円で、それを撮影する日は何度もやるので、5万円くらいかかっているんです。なので1か月に1回くらいしか挑戦できなくて」

 堀江さんは小学1年生から空手を始め、小学6年生の時には県大会に出場して組手で優勝した経歴も持つ。現在はキックボクシングやピラティスなどで体を鍛えているという。

チャイナ服姿の堀江さん

「誰かの背中を押せる存在でありたい」

 瓦割り動画で注目を集める一方で、堀江さんは教育分野にも進出している。

「コロナ禍がきっかけでした。一人で過ごす時間が増えた中で『私は本当は何がしたいんだろう』『自分が何を残していけるだろう』と自分と向き合った時に、子供時代の周りの環境が大事だなと改めて気付かされて」

 昨年7月には教育事業を展開する会社を立ち上げ、「子供たちに愛のある居場所を作りたい」というビジョンを掲げている。モンテッソーリ教育を取り入れたベビーシッターサービスを展開し、将来的には保育園の開設を目指しているという。

 瓦割り動画に寄せられた「女子アナなんだから原稿読んでろ」という批判に対しても、堀江さんは「『伝える』ということを、もっと広い視点で捉えたい」と自身の考えを述べる。固定観念にとらわれず、自由に自分らしく、誰かの背中を押せる存在でありたいという思いを持っている。

 今後の目標について堀江さんは、「日本だけでなく世界で私を知ってくださった方に、挑戦する勇気を伝えていきたい」と語った。瓦割りの最高記録更新にも挑戦する予定だという。

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