Q 危機管理学部では、何を学ぶことができるの?

 日本大学と加計学園系列の大学に危機管理学部があると、ニュースで聞きました。この間、加計孝太郎理事長の会見をテレビで見ましたが、説明が不十分だったと感じました。大学の危機管理学部では、何を学ぶことができるんでしょうか?(10代・男性・高校生)

A 学生の多くは公務員志望。警察官、消防士、自衛官の志望者が多いのです。

 日本に危機管理学部があるのは加計学園に2つ、日本大学に1つ。いずれも大きなニュースになっているところばかりというのは、実に皮肉です。加計学園が経営する2つの大学は、千葉科学大学と倉敷芸術科学大学で、どちらも名称だけを見たら、あの加計学園とは気づかないでしょう。

 加計学園も日本大学も、初期の危機管理ができていれば、あるいはマスコミ対応がしっかりしていれば、こんなことにはならなかったかも知れないと思えるだけに、学部の名前が泣きますが、別にこの学部の先生たちに責任があるわけではありません。大学の経営陣こそ、この学部で学ぶべきなのでしょう。

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加計孝太郎氏

 3つの学部は、名称こそ同じでも学ぶ内容はそれぞれ異なりますが、入ってくる学生の多くは公務員志望。警察官、消防士、自衛隊の志望者が多いと言えば、イメージは描けるでしょうか。

「あの学部に入ると公務員に就職しやすい」という評判が形成できれば、将来の少子化の「危機」に対応できるでしょう。

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