車掌さん、車掌さん、と呼んでみる ガスの炎や煮えたぎる湯を
寿歌(ほぎうた)はひとりひとりの花野なり二両列車が遠くでひかる
昆布だしの泡動きつつ消えゆきぬ勝ち気な人が落ち着いている
赤い猫かわいがっていたよねとささやかれつつゆく隅田川
地下室と屋根裏部屋を感情がつなげて安らかなる階段よ
夜の街はさびしい花火 オルガンが奏でる祝意あびて戻った
歯を磨くとちゅうでひどく眠くなる少し雀を好きになりそう
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source : 文藝春秋 2019年12月号